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狭心症・心筋梗塞の症状

狭心症や心筋梗塞の痛みの起こる部位としては、代表的に胸痛とされています。

締め付けられるような胸の痛みや圧迫感、または息苦しさなどが起こります。

階段を少し上っただけで息切れするといったことから、病気に気づくこともあります。

狭心症と心筋梗塞の違いは、痛みの強さや持続時間です。

痛みが比較的軽く、数分~10分程度で消える場合は狭心症が疑われますが、激しい痛みが15分以上続く場合は心筋梗塞が疑われます。

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心筋梗塞の治療

心筋梗塞の場合、止まった血流を再開させるために、ステントなどのカテーテル治療が行われます。

欧州で行われた研究では、薬剤溶出ステントの治療効果が高いことがわかっています。

また、血栓を溶かす血栓溶解薬を大量に静脈に注射して、血管の詰まりを解消させることもあります。

単独で行われることもあれば、カテーテル治療の前に行われることもあります。


発症後は薬物療法や、危険因子のコントロールによって再発を防ぎます。

坑血小板薬や抗凝固薬のほか、高血圧がある場合はβ遮断薬が使われます。

コレステロールが高い場合は、LDLコレステロール値を下げるスタチンなどが用いられます。

また、禁煙や食生活の改善、運動などを行って、少しでも肥満や動脈硬化などの危険因子を減らすようにします。

狭心症の治療

狭心症の治療の1つは、薬を使って発作を鎮める治療です。

「硝酸薬」の1種であるニトログリセリンが広く使われており、舌下錠やスプレー剤などの形で服用します。

通常はニトログリセリンを服用して2~3分ほどで発作は治まります。


もう一つの治療法は、発作が起こることを防ぐための治療です。

薬物療法や、カテーテル治療、バイパス手術などの方法があります。

薬物療法では血管を広げる薬などを服用して発作を防ぎます。

一方、カテーテル治療やバイパス手術では、血管を押し広げたり、新たに血液の通り道をつくることで、狭心症を根本から治します。

カテーテル治療とは、脚の付け根や腕の動脈などから冠動脈にカテーテルを送り込み狭窄部を広げる治療の総称です。

近年は薬剤溶出ステントが開発され非常に効果を挙げています。

バイパス手術とは、ほかの部位の血管を使って新たに血液の通り道をつくる手術です。

主に血管の狭窄部が広範囲にわたる、新機能が低下している、重度の糖尿病があるなど、重症の場合に行われます。

心臓リハビリテーション

狭心症や心筋梗塞の患者さんの中には、心機能や体力が低下しているため、これまでのように活動できなくなるケースがあります。

近年は医療技術の進歩により、狭心症などを発症しても短時間で退院できるようになってきましたが、その一方で心不全になり、日々の生活が困難になることも少なくありません。

そこで重要になるのが、心臓リハビリテーションです。

心臓リハビリテーションとは、運動療法や食事療法、服薬や禁煙の指導、精神面のサポートを行うことで、心臓病の治療を受けた患者さんの、早期の社会復帰を支えるものです。
なかでも中心となるのが、運動療法です。

運動療法には血圧と心拍数の低下、動脈硬化の進行を遅らせる作用、冠動脈の血流の改善、HDLコレステロール値の上昇などの効果が認められています。

また、安定した冠動脈疾患の患者さんにおいては、従来のステント療法を受けたグループよりも運動療法のみを行なったグループのほうが、心筋梗塞や再狭窄を起こす率が低く、運動能力が高いという調査結果もあります。

このように適切な運動療法は狭心症や心筋梗塞を発症した患者さんにとって、再発予防と生活の質の向上につながるのです。

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狭心症・心筋梗塞

心臓には全身に血液を送り出すポンプの役割があります。

そのためには心臓にも酸素と栄養が必要になりますが、それを供給しているのが冠動脈という血管です。

この冠動脈の内部(内腔)が狭くなった状態を狭心症、内腔が詰まってしまった状態を心筋梗塞といいます。

心臓病は、現在日本人の死亡原因の第2位となっていますが(第1位癌、第3位脳卒中、第4位肺炎)、その大半は心筋梗塞や狭心症です。

癌などに比べると、世間の注目度は低いようですが、一旦発症すると命にかかわることも多く、十分な注意が必要です。


狭心症、心筋梗塞の最大の原因は、動脈硬化です。

冠動脈の内壁にコレステロールなどがたまる(アテローム)と、血管の内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなって、酸素や栄養の供給が不足します。

これが狭心症です。

心筋梗塞では、アテロームを覆う膜が破れて血栓ができ、血管が完全に塞がれてしまいます。

そのため、心筋に酸素や栄養が送られなくなり、心筋の細胞が壊死してしまいます。

このほか、冠動脈のけいれんが原因で、一時的に血管が細くなる冠れん縮性狭心症という狭心症もあります。

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