狭心症・心筋梗塞
心臓には全身に血液を送り出すポンプの役割があります。
そのためには心臓にも酸素と栄養が必要になりますが、それを供給しているのが冠動脈という血管です。
この冠動脈の内部(内腔)が狭くなった状態を狭心症、内腔が詰まってしまった状態を心筋梗塞といいます。
心臓病は、現在日本人の死亡原因の第2位となっていますが(第1位癌、第3位脳卒中、第4位肺炎)、その大半は心筋梗塞や狭心症です。
癌などに比べると、世間の注目度は低いようですが、一旦発症すると命にかかわることも多く、十分な注意が必要です。
狭心症、心筋梗塞の最大の原因は、動脈硬化です。
冠動脈の内壁にコレステロールなどがたまる(アテローム)と、血管の内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなって、酸素や栄養の供給が不足します。
これが狭心症です。
心筋梗塞では、アテロームを覆う膜が破れて血栓ができ、血管が完全に塞がれてしまいます。
そのため、心筋に酸素や栄養が送られなくなり、心筋の細胞が壊死してしまいます。
このほか、冠動脈のけいれんが原因で、一時的に血管が細くなる冠れん縮性狭心症という狭心症もあります。
狭心症や心筋梗塞の危険因子は次のようなものがありますが、いくつか重なる人は特に注意が必要です。
○高血圧、糖尿病、高脂血症
いずれも血管の働きの障害となり、動脈硬化を促進します。
○加齢
一般に男性45歳、女性55歳以上になると動脈硬化がすすみ、発症しやすくなります。
○家族歴
特に、兄弟姉妹に狭心症・心筋梗塞を起こした人がいると、発症率が高まります。
○喫煙
血圧を上げたり、血管壁にコレステロールを溜まりやすくします。
○肥満
特に内臓脂肪が多いタイプの肥満は注意が必要です。
メタボリックシンドロームに該当する場合は特に注意が必要です。
○運動不足
肥満だけでなく、高血圧や糖尿病、高脂血症の原因にもなります。